2023年秋現在、金曜日にテレビで放送されているらしいアニメ「葬送のフリーレン」にハマり中です。
…「放送されているらしい」というのは、テレビをオンタイムで見ることはほぼないので、録画してもらってるのを週末に見ているからなのです。何時にどのチャンネルでなのかは知らなくてすみません😅
最初このタイトルを目にしたのは、長子が一年位前に漫画を持っていた時。「見てー!この絵きれいでしょー?◯◯ちゃんに借りたの」と。
その時は(ふーんなんか暗そう…葬送だし?おもしろいのかい?)とか思っていたのですが、テレビ放送が始まって、家族が見ているのを横で聞いていて、オープニングがYOASOBIか!と興味を持ち、その曲「勇者」の楽譜を買ってきて弾いてみたり、ネットで歌詞を調べて意味を考えたり、YouTubeのネタバレ的な動画を見たり、アニメも最初の2時間スペシャルのから見てしまって、面白くてその後のも毎週録画を見るようになって、あれよあれよという間に「沼」というわけです。笑
面白かった理由の一つが、登場人物や魔法の名前、地名がドイツ語っぽかったからかなぁと。いや、ほぼドイツ語であろうと思います。
なので、30年くらい前の大学時代の辞書Meister(マイスター)を引っ張り出してきて、耳についた言葉をどんどん調べていったんですねー。まぁ、ハマるわけですわ。笑
この辞書がまた「魔導書」みたいな茶色の見た目で気分を盛り上げるんですよ!いいでしょう?
音大では第一外国語にドイツ語をとっていて、一応、検定試験も3級まではとった記憶(証書はいずこへ)…の割にはきれいな辞書…もっと勉強しなくてはです!
ネットで検索すればすぐ出てきますが、ワタクシはこの辞書で調べます。
主人公フリーレンは、寒い、冷たいといった意味の動詞frierenからきているかなぁと思います。色白で白い眉毛や髪の毛が寒そうです。見た目は少女ですが、エルフということで1000年以上生きている魔法使いとか。「魔王城のあるあたりはめちゃくちゃ寒いから嫌なんだよねー」と言っています。やはり寒がりさんなのでしょうか。
フリーレン曰く「たったの10年」一緒に旅をした勇者ヒンメルは、天国や空、楽園を意味する男性名詞のHimmelでしょう。
やはり共に旅をした酒呑み僧侶ハイターは漂白剤みたいな名前ですが、heiterという形容詞、朗らかな、快活な、陽気なといった意味なのですね。
もう一人、ドワーフというエルフとは別の種族である戦士アイゼンは、ドイツ語で鉄でしょうか。Eisenは中性名詞です。この方も人間に比べてかなり長生きなようですね。
他にも…本編で共に旅するフェルンfern(はるかかなたの)、アイゼンの弟子stark(強い)、師匠Flamme(炎)、封印された腐敗の賢老Qual(苦痛)、賢者Ewig(永遠)、七崩賢の一人Aura(息、雰囲気、作用、影響、オーラ)、強敵魔族のLügner(嘘つき)、Linie(線、系統)、Draht(針金、導線)、伯爵Granat(ガーネット、ざくろ石)、これから向かう山脈schwer(重い)、避難小屋でスクワットしていたKraft(精神的肉体的力、能力)、目的地Ende(終わり、端、目標)、とりあえずの向かい先Äußerst(極めて、極端に)…などなど意味がわかるドイツ語の名前がついています。
と書きましたが、最後の「オイサースト」はテレビでAußerstと地図に書かれていたので、なんで「オイ」なんだろう?と思っていました。auは「アウ」と読むので変だなぁと思っていたら、テレビではAに「ウムラウト」→「¨」がついてなかっただけなんですね。そうだったかぁーウムラウトつけるとオイになるんだったねぇなどなど忘れてたことを思い出して楽しくなったりしています。
クヴァールも辞書ではわからなくて、Kのあたりを引いても出てこない…んーなんだ?と数週間思い付かず、先日ふとお風呂上がりに思いついたのが「Qだ!」ということ。しかしここでもQwとかQubとかで迷子になって、ようやくQualに辿り着いたんです。そうか!品質を表すクウォリティはドイツ語でQualität(クヴァリテート)だったじゃないの、quaはドイツ語では「くゔぁ」と読むんだったー!とか。笑😆(おそらく老後も暇にならないタイプですね)
ドイツ語は名詞は大文字始まりで、あと性別がありますね。この形容詞や動詞、名詞の違いはあんまりキャラクター設定に関係なさそうではありますが、多少気になります。
ちなみにゾルトラークやドワーフもまだわからないです。そのうちひらめいたらいいなぁと検索せずにおりますよ。
何を騒いでいるんだ?という感じですが、夢中になるものがあるとなんだか楽しいです。嫌なことからも一時目を逸らすことができますね。逃げるは恥だが役に立つでございますよ!
そういえば、子たちの本棚に漫画があったなぁと思って行ってみたらなななんと!
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えっ。
とりあえず1巻は読んでも大丈夫でした。内容はテレビで放送していました。2巻もおそらく大丈夫そうなので、Amazonのポイントを使用して2冊だけ購入。↑7〜10巻はまだ知らないところのようです。先に漫画を読むか、アニメを待つか、迷いますね。とりあえずは2巻と3巻をだいじにゆっくり読もうと思います。
そんなこんなで〜 you can't judge a book by its coverなんですね。中身はとても面白いです。今となっては「葬送の」の意味も一つはわかったし、カバーですらかわいいと思います。古めかしい感じの世界なのに、若者たちの話し言葉は現代的ですし、やりとりもコミカルです。それぞれのキャラクターのビジュアルもよくて「断頭台のアウラ かわいい」で検索されてるくらい、敵も味方もそれぞれの立場を考えさせられるような親しみを持てる作品になっているのではないでしょうか。
100年も生きたら長い人間と、1000年以上生きてしまうエルフという、お互いを思うにも立場が違いすぎて難しい関係でも、深い友情が成り立つ世界はじーんとしますね。
あ、Amazonから来た2巻の帯にに放送が書いてありました!ご参考までに…😏