写真は昨日の朝のです^ ^ちょうどお隣の屋根から太陽が顔を出した瞬間!?
昨日はショパンコンクールの表彰式と入賞者ガラコンサートをYouTubeで見ていました。いろいろと面白かった。
司会者が二人いて、二人とも英語ができるらしく交互に「ポーランド語でアナウンス」「英語でアナウンス」、ゲストさんが出てきてポーランド語でスピーチするとすかさず英語に訳してくれる、という素敵な演出になっていました。
美しい女性の司会者は存じ上げませんでしたが、男性の司会者は「アレクサンドル・ラスコフスキー」氏とのことで、留学中よく聞いていたラジオ(クラシック専門番組)から流れていた名前と声!!なので大興奮しちゃいました。なんということでしょう。20年の時が流れたというのに。ふふふ。
表彰式のポーランド語はわかるものもありわからぬものもあり(^^;)、なんだか1000zlとか金額を言ってるけど…ああ、賞金か、とか。笑
誰が何位で〜とかはあまり把握していなかったので少しおさらいを(敬称略)。使ったピアノも書いてみます。
優勝 ブルース・リュウ(カナダ)Fazioli
2位 反田恭平(日本)Steinway
2位・ソナタ賞 アレクサンドル・ガジェヴ(スロベニア/イタリア)Kawai
3位・コンチェルト賞 マルティン・ガルシアガルシア(スペイン)Fazioli
4位・マズルカ賞 ヤクブ・クシュリク(ポーランド)Steinway
5位 レオノーラ・アルメリーニ(イタリア)Fazioli
6位 JJジュン・リ・ビュイ(カナダ)Kawai
8人が6位までに入賞しています。レヴェルの高さが伺えますね。「〜賞」というのをもらった人は特にそのジャンルが優れていたということでしょうか。日本人二人はとっていませんが、すべてが素晴らしかったのだろう思います。賞はないけど順位はあがっているのということなのかな?
今回はピアノメーカー3社となっていますね。予選まではYAMAHAも使用されていたみたいですが、ファイナリストにこのメーカーを使った人はいませんでした。
個人的な印象としては、Fazioliは響きがもっとも明るく軽やかで、もしかしたら19世紀の当時の楽器に似ていてショパン向きなのかもしれません。ヨーロッパ在住友人が旅先でちらっとこの楽器を弾いてみたところ「私でも上手に聞こえたくらい弾きやすかったわ!」と可愛いことを言っていました^ ^
Steinwayも明るく煌びやかな響きがありますが、同時にまろやかさや重厚感も出すことができます。が!操るのは簡単でないので、弾きこなせないとそういった特徴を表現できません。ファイナリストは充分この楽器を鳴らせていたので、さすがだなぁと思った次第。
Kawaiは残念ながら煌びやかさでは上の2社には劣ってしまったか…たまたま弾いた人のタッチだったのか?YAMAHAと比べれば明るい天真爛漫な響きのするメーカーなのですけどね。ワルシャワのフィルハーモニーホールでどう響くか、が重要そうです。コンテスタントはその辺も入念にチェックしたと思われる。
ピアノ選びも審査に影響していそうです。おもしろいですね!
先程のヨーロッパ在住友人に「どの人が好みだった?」ときかれたので、正直困りました。まだ返事してないですが、うーん…
・うまい!と尊敬する人→全員
・素敵なところがある人→レオノーラさん、マルティンくん
・成熟度高い・魅力的→ソリタくん
・やはりマズルカうまい→ヤクブくん
・ショパンの情熱→アイミさん
・ショパンぽい→ブルースくん
みたいな感じで一人には決めにくい(^^;)
ご本人たちがイノチガケで弾いてるのに、こんな楽しみ方はずいぶん贅沢ですけどね。。
このガラコンサート、演奏者が変わるたびに選んでるピアノが違うので「なぞのオジサンたち」が数人出てきてテキパキとピアノをとりかえるんですが、これもまた面白かった。観客がいちいち「オジサンたち」にも拍手を送るんですよね(^^;)ははは。すごい勢いでガタガタ揺らしながら動かしちゃうから音が狂うじゃないか!と気が気じゃないです。こういう少しゆるい感じもポーランドの魅力。笑
ステージ上右の「奈落」からSteinwayが静かに降りていって、かわりにKawaiが上がってくる、とかそんな感じで「3台目」は交換していました。
←上がってきてる
この「奈落」が動いてる時はうぃーーーーんという音がずっとしていて、最初「何?何の音?」と思いました。スピードがゆっくり過ぎて黒いピアノが動いてるのに気づかなかった。笑
いやぁー。今回は本当に楽しく鑑賞させてもらって感謝感謝のショパンコンクールでした。自分もコンチェルトのおさらいを始めました。今後の代謝アップはこれでいきましょう!!
ブルースくんのコンサートが早くも11/11に東京であるようです。早いね!!わたしはたぶん…行かないかな(^^;)アレレ