fasorka’s blog

めくるめく平凡な日常と非日常

秋の夜長に新鮮なChopin

今朝の空です。1枚目は6時半過ぎ、2枚目は7時過ぎ、と30分でだいぶ違う表情になるんですね。なんだかミラクル〜

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1枚目は雪原か海原かっていうくらいの幻想的な雲。

 

今日はショパンの楽譜が一冊届いてゴキゲンなのです。まだ日本語版が出ていないようなので、ポーランド語&英語の版ですが、英語があるだけでかなり楽ですね…。ナショナルエディションと呼ばれているエキエル版の「さまざまな作品たち」。なかみはショパンが生前に出版しなかったもの、です。死後発見された、ともいう。。

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本人が世に出さなかったものだけど、いい曲がたくさんあるので、見つけてくれた人ありがとう!なのです。ショパンにとっては人に聴かせたくなかったのか?単に売り物にしたくなかったのか?プレゼント(献呈)した人だけのもの、という意識だったのか?どうなんだろうね。想像するだけでワクワクしますね。

遺作のノクターンや幻想即興曲と呼ばれているもの、レント・コン・グラン・エスプレシオーネが2バージョン(初期の頃のと、のちの加筆修正されたもの)、ヴィオスナ(春)という歌曲(ステファン・ヴィトヴィツキの詩にメロディをつけたもの)のピアノ独奏版などなど、けっこうマニア心をくすぐる(?)お値打ち作品が入っています。

…実は、留学中だいたいのエキエル版ショパン楽譜は現地で購入できたのですが、これは持っていなかった。買えなかったのか、買わなかったのか、覚えていませんが、アカデミーの図書館で借りて、隣のクセロバチ(コピー)のおばちゃんのとこでコピーしてもらったの数曲しか残ってないんです。コピーだからペラペラで、すぐ「あれ、どこいった?」と見失うため(^^;)これはまずい…と思い探して購入しました。

京都のほうにあるcrescendoさんという楽譜屋さんから買ったのですが、「輸入当初から折れや、製本に雑なところがある」と注記されていたのでけっこう覚悟していたら、ぜんぜんわからない。「どこが?」という感じ。ははは…。日本の本はぴっしり綺麗ですものねー。それにしてもお店の態度には誠実さを感じますね。現地だと半額まではいかないけど結構安く手に入るのよね…国内ではこの薄さで¥4000弱です(><)

でも、手に入って、見ることができて、とてもうれしい。

2バージョンあるレント・コン…も弾き比べると面白い。初期のバージョンはショパンのお茶目でチャレンジングな部分が見てとれるし、のちの版は洗練されている。

「幻想」は本人がつけてないタイトルのあの有名な即興曲も、だいぶパデレフスキ版と音が違うので「へぇー!」と感心しました。ショパンの曲はやっぱり左手がいい仕事してますね。コンチェルトもそうですが、派手派手な右手ばかりに気を取られがちだけと、左手がしっかり粋な音を出している。「メイクや服装が派手派手で目を引くけど、お話ししてもかなり知的で面白い人」みたいな?(なんかイマイチな例え)

 

いやぁ、秋の夜長にショパンを楽しめるとは、楽しいですね。若い頃弾きすぎたせいでしばらく離れておりましたが…ジャズ、POPS、映画、アニメ、ボカロを経由して一回り。再会したショパンは新鮮です。

 

 

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